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暗くなりがちな玄関ですが、
玄関収納の上部に高窓を設けて採光を確保。

床は、はっきりとした木目が特徴の無垢の
ナラフロアを使用。

リビング上部のサンルームの床を600ｍｍ上げて折り上げ天井にして、
開放的な空間に。
また、梁を表し、天井のクロスを変えることで、落ち着いた雰囲気を演出。

床暖房を設置しているので、寒い時期は足元から暖かさを感じられる設計。
天井にシーリングファンを取付けているので、上部に溜まりがちな暖気を
部屋中、均一な温度に保つことが出来ます。

また上部に見える小窓は、2階の洋室とつながっており、1階の暖気を利用した温熱設計。


カウンター下や窓下にも造り付けの収納を設置。
床は玄関ホールと同様に、無垢のナラフロアを使用しています。
奥の和室は建具を全て開けると、さらに大空間に。

窓には雪見障子を付け、採光の調節や季節の移ろいを感じられます。


木の温もりが感じられる真壁和室。
目透し天井や柱、長押しの美しい木目が特徴的。

引違い窓とFIX窓を2段につけて、
日中は照明なしでも明るい空間。

お天気の良い日は引違い窓を開けて、
通風を確保することが出来ます。

3.5坪の広々としたバルコニーは、お布団などの大きなものを干しても
作業スペースもしっかり確保。
屋根が掛けてあるので、天候を気にする必要はありません。

また、外観を考慮して、壁面をデザインしました。

　
1.25坪の浴室は、将来、介護が必要になった場合にも対応可能。
洗面脱衣室も浴室も引き戸を使用しているので、車いすでも安心。


カウンターを設置しているので、立上りの際、
手すり代わりに使用できます。

また下部が収納になっているので、
トイレットペーパーやお掃除用品等ストックしておけます。


■いきさつ
OBのお客様のご家族

■設計のポイント
敷地を平面的にも、立体的にも有効活用したプラン。
ふたりの生活には大き過ぎる位の建物ですが、
生前の親御さんから預かった大切な置物を収納する
ことが出来るスペースを2階に大きく設けました。

床暖房や太陽光パネルを採用し、可能な限りの節電で
環境に配慮した設計となっております。


設計者　　　木村　育雄